矯正歯科治療についての質問



@食事や歯みがきで気を付けることは何ですか? brighter smile
食事の時に気を付けていただくのは、固いものをかんで装置がはずれたり、ワイヤが曲がったりしないようにすることです。…  食事の時に気を付けていただくのは、固いものをかんで装置がはずれたり、ワイヤが曲がったりしないようにすることです。具体的には、唐揚げ、グミチョコ、アーモンド、フランスパンなど堅くて弾力がある食べ物で装置がはずれた患者さんがおられました。また、ガムやおもちなど張り付いてとれなくなることがありますのでご注意ください。野菜などのせんい質のものは装置に引っかかりやすく、また、ご飯などの軟らかいものは装置とワイヤの隙間に詰まりやすいので、ゆっくりと歯ブラシで落としてください。その際、つまようじなどを使うときには、ワイヤを曲げないように加減してください。

食事の後は、器具やワイヤに引っかかっている残渣(ざんさ)をすべてきれいに落としてしまうことです。場所によって歯ブラシの当て方に工夫が必要です。歯科医院でたずねてください。

矯正治療中は、歯磨きの状態をチェックして、磨けていないところはしっかりと指導します。

音波振動歯ブラシをお勧めしています。振動する歯ブラシには、超音波、音波、電動の3種類がありますが、ご家庭では音波振動歯ブラシをどうぞ。また、お出かけには携帯用に便利な電動歯ブラシがお手頃です。なお、回転式の電動歯ブラシは矯正器具に当たりますのでご注意ください。→new音波歯ブラシ@Ha3

コロコロ歯ブラシもお勧めしています。歯と歯ぐきに優しく、簡単にツルツルになります。→newコロコロ歯ブラシ@Ha3


A電動歯ブラシは使えますか? sonic brush
宮薗矯正歯科では音波振動歯ブラシをお勧めしています。音波歯ブラシは1分間に3万回以上で振動するものもありますので、…  宮薗矯正歯科では音波振動歯ブラシをお勧めしています。音波歯ブラシは1分間に3万回以上で振動するものもありますので、普通に手で磨いては実現できないほど小刻みに毛先が動きます。そのため、軽く当ててなぞるだけで歯の表面に残った歯垢(しこう)を短時間で取り除けます。これまでしっかり時間をかけて磨いてこられたと思いますが、手で磨くよりも歯と歯ぐきに優しく効果的ですので音波歯ブラシをお勧めしています。特に矯正治療中はブラケット装置の周囲が磨ききれないことでしょうから是非ご検討ください。私たちも日頃から使用しています。音波歯ブラシの特徴や選び方などについてはこちらをご参照ください→new音波歯ブラシ@Ha3


B歯が痛いって、聞いたんですけど?
骨の中を歯が動くわけですから、まったく痛くないっていうことはありません。矯正の装置を調整した約6時間後から…  骨の中を歯が動くわけですから、まったく痛くないっていうことはありません。矯正の装置を調整した約6時間後から痛みが始まって、2〜4日の間は痛みが続きます。これは力をかけたときに骨が反応し始めるときの痛みで、圧迫された部分で痛みを感じますが、変化し始めると骨が反応して緩んでくると痛みは消えてゆきます。

その痛みの程度は、人によって感じ方が違います。”痛くってなにも食べられない”とおっしゃる患者さんもおられます。でもなかには、矯正治療開始前にはうまく噛めなかったけれども、ちゃんとかめるようになって、”痛みのことは気にならない(ガマンできる)”っておっしゃる患者さんや、”良くなっていく証拠”というように感じられる患者さんもおられます。

中には、”今日はまだ痛くなりませんけれど、調整が違ってないでしょうか?”って心配になってお電話頂くこともあります。

治療を開始したばかりの頃は不安でしょうから、気軽にご連絡・ご相談ください。


C歯を抜いた場合と抜かない場合では、どちらが早く終わりますか?
歯が移動する距離や移動方向をふくめた治療方針によって治療期間は違います。前歯をすっきりと整列させたり後ろに…  歯が移動する距離や移動方向をふくめた治療方針によって治療期間は違います。前歯をすっきりと整列させたり後ろに下げたりするために歯を抜くことがありますが、どの歯をどれぐらい動かすかによって治療期間は違います。一般にブラケット装置を付けて、1年半から2年ぐらいかけて整列します。そして、ブラケット装置をはずしますが、歯ぐきの安定化をはかるためにさらに2年ほど保定装置というものを使用してもらいます。

歯を抜かないで矯正するのは、歯ならびを整列するのに必要な隙間があるか、あるいは、奥歯を後方に移動させたり、前後や外側に歯ならびをふくらませ(拡大)たりしてならべられる場合です。その時どれくらい拡大するかどんな方法で拡大するかで治療期間が変わるので、歯を抜く場合に比べて治療期間が短くなるとは限りません。

治療内容については矯正治療を開始する前に詳しく説明いたします。また、治療の進捗状況についておよそ6カ月毎に説明する機会を設けています。

骨格やかみ合わせの程度、治療の開始時期や協力度によって治療方法、治療期間や治療効果は違ってきます。こちらをご参照ください→治療法のいくつか@Ha3


D上の歯だけが不整だった場合でも、下の歯にも装置を付けるんですか?
上下でかみ合わせを作るのが基本なので、ブラケット装着などは上下に付けることが当たり前です。実は、歯ならびの…  上下でかみ合わせを作るのが基本なので、ブラケット装着などは上下に付けることが当たり前です。実は、歯ならびの良くない部分がまわりにも影響しあってズレているので、上下顎の整列をすることが多いのです。時には悪いところだけ整列することもできますが、その場合には上顎だけとか下顎だけとか、場合によっては前歯にだけ装置を付けることもあります。

患者さんの主訴・希望と、歯科矯正の専門的な診断・見立てとの間に治療方針が決まると思っています。ご希望・御意見を遠慮無く話してください。


E金属の装置と白い装置(セラミックなど)では見た目の他に何が違いますか? Braces
金属ブラケットは壊れたりすることが少なく、接着力も十分ですけれど、セラミックブラケットの場合には機械的強度が…  金属ブラケットは壊れたりすることが少なく、接着力も十分ですけれど、セラミックブラケットの場合には機械的強度が弱いのでこわれたり、はずれたりすることがあります。また、歯を動かすときの摩擦も違います。金属ブラケットとワイヤの方がすべりが良いとされてきました。しかし、最近の白いブラケット装置も性能が良くなってきたようです。

最近では、ブラケット装置もワイヤも白くコーティングされた装置もあり、見た目に優れています。

なお、現在のところ、裏側からの矯正治療は部分的にしかしておりません。

また、最近クリアなマウスピースで矯正治療をする広報がありますが、部分的にしかお勧めてできません。


F永久歯がはえそろってから矯正治療した方が良いと聞きましたが、早くから始めている人もいるようです。 矯正治療は何歳から始めるのが本当ですか?
顎の成長は予測がつかないので永久歯がはえそろって矯正治療する方が方針が立てやすいという考え方があります。また、…  顎の成長は予測がつかないので永久歯がはえそろって矯正治療する方が方針が立てやすいという考え方があります。また、矯正治療中の歯みがきや矯正治療に対するモチベーションなども考えあわせて中学校ぐらいから始めるほうが良いと言う意見もあります。けれども、ズレたかみ合わせが顎の成長に影響を与えることもありますので、成長期だからこそアプローチしなくてはいけないこともあります。顎骨の成長が終わってからでは、治療方法の選択肢が少なくなるとも言えます。

また、永久歯が生え始めた頃に簡単に1〜数本だけきれいに整列することで、本格的な矯正治療が必要でなくなることもあります。良くない部分だけ整列して自然な顎骨の成長を促したり、咀嚼(そしゃく:食事のとき噛むこと)機能を発達させたりすることができます。そういう場合には、治療期間も短く、治療費もそれほどかかりません。

したがって、患者さんの歯ならびや顎の成長などを考慮して治療開始時期は決めていますので、おかしいなぁとか、気になるなぁと思ったら、費用・支払方法のことも含めて早めに相談をしておくことをお勧めします。

骨格やかみ合わせの程度、治療の開始時期や協力度によって治療方法、治療期間や治療効果は違ってきます。こちらをご参照ください→治療法のいくつか@Ha3


G矯正治療の前に歯の治療を済ませる必要がありますか?矯正治療後にした方が良いですか?
齲蝕(虫歯)の治療などは治療前に済ませなければならないものと、治療後の方が望ましいときがあります。検査診断して…  齲蝕(虫歯)の治療などは治療前に済ませなければならないものと、治療後の方が望ましいときがあります。検査診断して治療方針を検討する時に矯正治療の方針と含めて決めます。齲蝕の程度を考慮して抜歯する部位を考えますし、修復物(ブリッジや詰め物)を作り直してもらうこともあれば、矯正治療中は仮歯にして矯正治療後に最終修復物を作ることがあります。

同様に、智歯(親知らず)の抜歯も矯正治療前にした方が良いときもありますが、矯正治療後にして構わないこともあります。