こどもの矯正治療

Last updated july 10th 2024

子供のあご

  • 最近の子供は顎(あご)が細くて、歯が大きい傾向にあります。そのため歯が並びきれないことがよく指摘されています。また、乳歯が虫歯などで早く抜けてしまった場合には永久歯が正しい位置にはえてこないこともあります。それから、顔や顎の成長期に指しゃぶりや口呼吸などの口元の悪いくせが続くことによっても顎の成長が変化することもわかってきました。
  • 指しゃぶりなどの習癖は幼稚園ぐらいにはやめさせておくべきでしょう。また、鼻炎や扁桃炎などで日頃から口で呼吸しているようであれば耳鼻咽喉科にも相談しなければならないことがあります。

反対咬合のとき

  • 歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)を使用して就学前の幼児の噛み合わせを治すことができました。
    主訴:受け口,診断:反対咬合(乳歯列期),開始年齢:4歳,治療期間:24か月,装置:歯列矯正用咬合誘導装置,非抜歯,治療費:6万円(当時)
  • 10歳頃から機能的矯正装置(アクチベータ)で噛み合わせを改善してから前歯を整えました。
    主訴:反対咬合,診断:反対咬合,開始年齢:9歳,治療期間:12か月,装置:アクチベータ;ブラケット装置,非抜歯,治療費:18万円(当時)

上顎前突のとき

  • 自宅にいるときに機能的矯正装置(アクチベータ)と顎外固定装置(ヘッドギア)をしっかりと使用してくれましたので、成長期に顎が成長適応してくれました。
    主訴:噛み合わせが深い,診断:過蓋咬合,開始年齢:9歳,治療期間:26か月,装置:機能的矯正装置;顎外固定装置,非抜歯,治療費:20万円(当時)
  • この患者さんは小学校高学年の時に床装置で歯列を拡大しながら顎外固定装置(ヘッドギア)を併用してくれましたので歯を抜かないで噛(か)み合わせを改善できることができました。
    主訴:前歯が出ている,診断:上顎前突,開始年齢:12歳,治療期間:36か月,装置:拡大床装置;顎外固定装置;ブラケット装置,非抜歯,治療費:60万円(当時)

開咬のとき

  • 小学校に上がっても指しゃぶりをしていたそうですが、歯列矯正用咬合誘導装置(プレオルソなど)で口を閉じることを指導したところ、徐々に噛み合わせが改善してきました。それでもまだ前歯ではうまく噛み切れないようでしたので、前歯の歯根が完成するのを待ってからブラケット装置で整列しました。
    主訴:噛み合わせが悪い,診断:指しゃぶりに起因した前歯部開咬,開始年齢:7歳,治療期間:48か月,装置:歯列矯正用咬合誘導装置;ブラケット装置,非抜歯,治療費:12万円(当時)

叢生のとき

  • 口元が狭くて2番目の歯が内側に入ってしまったようです。まず、床装置で歯列を側方拡大。続けて、舌側弧線装置で前に押し出して、前歯4本を整えました。
    主訴:不ぞろい,診断:小顔と歯列狭窄,開始年齢:9歳,治療期間:24か月,装置:拡大床装置;舌側弧線装置;ブラケット装置,非抜歯,治療費:29万円(当時)
骨格や噛み合わせの程度、矯正を始める年齢および協力度によって治療の効果や期間はちがいます。ご相談に来院された時に治療方法や期間、料金について詳しく説明します。
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    矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
    •  最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間1、2週間で慣れることが多いです。
    •  歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
    •  装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
    •  治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
    •  歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
    •  ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
    •  ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
    •  治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
    •  治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
    •  様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
    •  歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
    •  矯正装置を誤飲する可能性があります。
    •  装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
    •  装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
    •  装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
    •  あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
    •  治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
    •  矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。